工法・技術 Construction Technology
クリスタルNCP工法
表面含浸材を併用した無機系被覆工法
コンクリートの劣化因子浸入抑止性能を持つ高性能ハイブリッド型表面含浸材(けい酸塩系及びシラン系)及び、緻密な組織構造を持ち、各種物性に優れ長期安定性を発揮するPCM(ポリマーセメントモルタル)を併用したコンクリート構造物の補修・防食工法です。
水路断面イメージ図
特徴:
①躯体コンクリート改質効果
摩耗や断面欠損が生じる脆弱化した躯体コンクリートをけい酸アルカリ水溶液により改質します。
②施工性と安定品質
使用するPCMはNEXCO断面修復材規格適合品。USCPリキッドと練るだけ(粉体:混和液=25:3.8)の簡単施工で安定した品質を提供します。
③緻密構造・ひび割れ抵抗
高炉水砕スラグ細骨材配合により緻密な組織構造で長期的な安定性を保持。ひび割れ抵抗性にも優れます。
④耐摩耗性・劣化因子浸入抑止
表面含浸材塗布により、耐摩耗性のほか、吸水防止性能、遮塩性、中性化抑止、耐凍害性が向上します。
⑤粗度係数の改善
密実性の高い表層構造となることで、耐摩耗性を有し、水路断面積を減らすことなく粗度係数を改善します。
用途:
対象施設:鉄筋コンクリート開水路
対策区分:補修
工法区分:表面処理工法>表面被覆工法>無機系被覆工法/断面修復工法
試験データ
①「農業水利施設保全補修ガイドブック(H26)」無機系被覆工法品質規格試験
要求性能 | 品質項目 | 試験方法 | 品質規格値 | 試験結果 | 備考 | ||
基本的 性能 |
中性化抑止性 | 中性化深さ | JIS A 1153 (4週間) | 5mm以下 | 3.5mm | ||
付着性 | 付着強度 | JSCE-K 561 | 標準条件 | 1.5N/mm2以上 | 2.59N/mm2 | 改質処理有 | |
多湿条件 | 2.55N/mm2 | 〃 | |||||
低温条件 | 1.82N/mm2 | 〃 | |||||
水中条件 | 1.0N/mm2以上 | 2.44N/mm2 | 〃 | ||||
乾湿繰返し条件 | 2.71N/mm2 | 〃 | |||||
温冷繰返し条件 | 2.16N/mm2 | 〃 | |||||
一体化性 | 圧縮強度 | JSCE-K 561 (28日養生) | 21.0N/mm2 | 44.4N/mm2 | |||
寸法安定性 | 長さ変化率 | JIS A 1129 | 0.05%以下 | 0.048% | |||
耐摩耗性 | 摩耗深さ | 表面被覆材の水砂噴流摩耗試験(案)
(材齢28 日、10 時間経過後) |
標準供試体に対する
平均摩耗深さの比が PCM:1.5 以下 |
0.96 | |||
個別的
性能 |
耐凍害性 | 相対動弾性係数 | JIS A 1148
(A法300サイクル) |
85%以上 | 96% |
②「農業水利施設保全補修ガイドブック(H26)」断面修復工法品質規格試験
要求性能 | 品質項目 | 試験方法 | 品質規格値 | 試験結果 | 備考 | ||
基本的
性能 |
付着性 | 付着強度 | JSCE-K 561 | 標準条件 | 1.5N/mm2以上 | 2.66N/mm2 | 改質処理有 |
多湿条件 | 2.47N/mm2 | 〃 | |||||
低温条件 | 1.96N/mm2 | 〃 | |||||
水中条件 | 1.0N/mm2以上 | 2.31N/mm2 | 〃 | ||||
乾湿繰返し条件 | 1.83N/mm2 | 〃 | |||||
温冷繰返し条件 | 1.83N/mm2 | 〃 | |||||
一体化性 | 圧縮強度 | JSCE-K 561 (28日養生) | 21.0N/mm2 | 44.4N/mm2 | |||
寸法安定性 | 長さ変化率 | JIS A 1129 | 0.05%以下 | 0.048% | |||
個別的
性能 |
中性化抑止性 | 中性化深さ | JIS A 1153 (4週間) | 5mm以下 | 3.5mm | ||
耐摩耗性 | 摩耗深さ | 表面被覆材の水砂噴流摩耗試験(案)
(材齢28 日、10 時間経過後) |
標準供試体に対する
平均摩耗深さの比が PCM:1.5 以下 |
0.96 | |||
耐凍害性 | 相対動弾性係数 | JIS A 1148
(A法300サイクル) |
85%以上 | 96% |
③A液(けい酸塩系含浸材)の塗布使用量と躯体改質効果について