工法・技術 Construction Technology
クリスタルCP工法
農業用水路補修補強工法
『クリスタルCP工法』は農業用水路等の表面に平滑性、水密性等を付与し機能回復・向上を図る工法です。まず、劣化したコンクリート表面にクリスタルストーンNRを塗布し、表層部を改質した上で付着性の高いUSCPモルタルにて断面修復・不陸調整を施します。修復部乾燥後、再度クリスタルストーンNRで緻密化を図り、最終工程としてテリオスシーラーで疎水性を付与します。使用する材料は安全性の高く、施工が容易な為、工期の短縮が図られます。
〈水路概要図〉
特徴
- 流水等による摩耗に対し抵抗性を発揮します。
- 粗度係数の改善が図れます。
- 防汚性、防藻性を付与します。
- 使用材料は無機材で構成されており高い安全性を有します。
用途
農業用水路補修
左:施工前 右:施工後
試験データ
1. 耐摩耗性
クリスタルストーンNRの耐摩耗性試験結果
(試験機関:財団法人建材試験センター)
種類 | クリスタルストーンNR 処理 | 未処理 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
厚さ減少量 | No.1 | No.2 | No.3 | 平均 | No.1 | No.2 | No.3 | 平均 |
mm | 0.24 | 0.26 | 0.26 | 0.25 | 0.62 | 0.5 | 0.54 | 0.55 |
質量減少量 | No.1 | No.2 | No.3 | 平均 | No.1 | No.2 | No.3 | 平均 |
g | 1.48 | 1.52 | 1.47 | 1.49 | 2.7 | 2.54 | 2.8 | 2.68 |
2. 粗度係数
クリスタルストーンNRの粗度係数試験結果
(試験機関:独立行政法人水資源機構)
3. 安全性
クリスタルストーンNR及びテリオスシーラーの重金属溶出試験結果
(試験機関:財団法人化学物質評価研究機構)
試験項目 | クリスタルストーンNR | テリオスシーラー | 厚生労働省生衛発第508号溶出量 (mg/L) |
---|---|---|---|
カドミウム(Cd) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.01 |
六価クロム(Cr+6) (mg/kg) |
不検出 | 不検出 | 0.05 |
砒素(As) (mg/kg) |
不検出 | 不検出 | 0.01 |
総水銀(Hg) (mg/kg) |
不検出 | 不検出 | 0.0005 |
鉛(Pb) (mg/kg) |
不検出 | 不検出 | 0.05 |
セレン(Se) (mg/kg) |
不検出 | 不検出 | 0.01 |