工法・技術 Construction Technology
SFガード
多孔質素材防汚改質コーティング材
「ＳＦガード」はフッ素変性シランを主成分とする水性1液型の多孔質素材防汚コーティング材料です。
タイルや石材、セメント系建材等の多孔質素材に塗布することで、基材表面に耐久性の高い撥水性・防汚性を付与します。
特にカビ等の生物汚染が著しいコンクリートブロック製品、基礎コンクリート廻りや外壁タイル及びモルタル目地の美観維持として、簡単な施工で高い効果を発揮します。
①質感そのまま
施工後の外観は施工前の外観と大きな変化はありません（濡色にならない）。表面改質
②表面改質
多孔質素材表面に耐久性の高い撥水層を形成します。防汚性
③防汚性
微生物による汚染に対しても有効です。長期に渡り防汚性を維持します。水蒸気透過性
④水蒸気透過性
基材内部の水分による膨れや剥がれの心配が一切ありません。施工性
⑤施工性
ローラーや刷毛、低圧スプレーガン等で簡単に塗布できます。安全性
⑥安全性
VOCフリーの水性1液型コーティング材料です。
無機多孔質素材
- ・コンクリート、モルタル、スレート
- ・タイル(磁器質、陶器質、石器質）
- ・石材（御影石、砂岩など）
- ・レンガなど
※吸水性が高い素材程、改質効果は高くなります。
用途：
- ・外構コンクリートブロック製品の防汚
- ・基礎コンクリートの撥水仕上げ
- ・タイル及びモルタル目地の防汚
- ・漆喰の生物汚染防止
- ・ポリマーセメントモルタル仕上げなど
試験データ
①塗布後の外観変化
下地素材：スレート板
試験内容：標準塗布24時間後の外観観察
試験結果：従来品と比べ、未処理部との大きな差は認められず、ＳＦガード処理品が塗布前同様の質感を維持することを確認しました。
②初期撥水性能（水掛けテスト）
下地素材：スレート板及びブリックタイル
試験内容：標準塗布24時間後の水掛けテスト
試験結果：未処理品は撥水せず強い濡れ色を示すのに対し、ＳＦガード処理品は高い撥水性能を確認しました。
③接触角測定
下地素材：スレート板
試験内容：試験片に水を滴下し、接触角を測定。（埼玉県産業技術総合センターにて実施。
試験装置：接触角計（協和界面科学社製）、 水：蒸留水、測定数：10点/枚、液量：300(sec)）
試験結果：ＳＦガード処理の水接触角は平均85.6°であり、高い撥水性能を確認しました。
④撥油性能
下地素材：スレート板及びブリックタイル
試験内容：標準塗布24時間後の撥油性テスト（AZミシンオイル滴下）
試験結果：未処理品は素早くミシンオイルが浸透・拡散するのに対し、ＳＦガード処理品は水同様、油も弾くことを確認しました。
⑤促進耐候性試験
下地素材：磁器質タイル及びモルタル目地
試験内容：下記促進耐候性試験後の外観観察及び水掛けテストの実施。
（試験機器：ｱﾄﾗｽｳｪｻﾞｰﾒｰﾀｰCi4000（東洋精機社） ﾗﾝﾌﾟ：ｷｾﾉﾝ 槽内温度：38℃ 槽内湿度：50％ 試験時間：2000時間）
試験結果：ＳＦガードの撥水効果の持続を確認しました。
